こんにちは!日蓮です。
いつも鑑定のお申込みありがとうございます。
お客様に占いの勉強をしている、これからしたい、どうやって勉強すればいいですか?と聞かれる事が多いので、今日は私がどのような視点で四柱推命の命式を読み取っているのかを書きます。
また、紫微斗数欽天四化での見方も書きたいと思います。
四柱推命はいろんな流派がありますが、私は阿部泰山派を基本ベースに今までの鑑定で検証・研究したものを取り入れています。
この命式・命盤はある50代男性のものです(ご本人様の許可を得ての掲載となります)。
専門用語の解説はこちらではしませんので、このような占いなのだと読み流していただけたらと思います。
まず私は、この命式の方がいつの季節に生まれたのかと、8つの干支(かんし)の五行と冲刑害・三合・支合・干合を瞬時に命式内にあるかを見て、月柱通変星を中心に性格、周りの星の影響などを見ています。
その後にご相談内容をお聞きしながら、大運と年運の星回りの作用を見ています。
こちらの男性は先祖のいい恩恵をもらっている方です。
子どもの頃に風邪を引きやすく、出掛けることが好きで、性格は主張を貫く意思の強さと実行力があり、七殺格で努力家であることが分かります。
25歳までに実家を離れるでしょう(離れた方がうまくいきます)。
適職は公務員や公共機関勤務などでの専門職が向いています。
一見すると夫婦間に問題が発生しやすいですが、月柱と日柱蔵干に財星がかくれていない為大丈夫でしょう。
五行で見ると、真冬の冷たい土が根を張っているため調候用神は火となります。
火は時柱の45歳以降にきているので晩年型の運を持ち、仕事面での活躍ができることが分かります。また、配偶者が火の正財でとてもいい役目をしています。
2018年に日干とその年の干支が戊癸干合し、水が火に変わるので官殺混雑で苦労は多いですが仕事の評価は高くされたことが分かります。
2019年に部署異動や転勤などがあり、2020年にさらに上の役職が就いたでしょう。
実際、2019年から毎年役職が上がっているとのことです。
2030年は土局しているのでさらに出世されますが、体調面はかなり注意となります。
46~55歳の間に親に異変が生じやすいです。
では、今度は紫微斗数欽天四化でこの方を見ていきます。
体力があり温厚そうに見えますが、内面は自分にも他人にも厳しくドライであることが分かります。
結婚は26歳までにする可能性が高く、未年か申年に相手に出会うでしょう。
配偶者は田宅宮の巨門Ⓐで見るので、結婚も出来るし家も授かることができます。
実際申年に出会い、23歳で結婚されたそうです。
配偶者は食べることが好きでよく喋る方でしょう。
この方の今世の課題はお子さんとの関係です。
子女宮の文昌Ⓓが田宅宮を冲するため、配偶者もお子さんの事で不安定になる事が多いはずです。
この方の現在の仕事運を見ると、大限官禄宮は命宮になり、命宮の十干である丁からDを飛ばすと田宅宮巨門に入ります。六内宮で自化もなく、10年の職場を見る大限父母宮を巨門Ⓐが照らしていますから、部下の文書類のミスなどに気をつければいい状態です。
56歳から10年間の疾厄宮が大限命宮になる時に大きい役職に就かれるでしょう。
親の今の状態を見るために、現在の大限父母宮である子女宮の甲からDを飛ばすと疾厄宮の太陽に入り、冲本父母宮になるため、四柱推命と同じく46~55歳の間に親に異変が生じやすいです。
ご先祖がどのような状況かを見ると、父方の3代前にお金があり栄えていたことが分かります。
2代前の家庭に問題があり、原因を探るために、祖父母の田宅宮である奴僕宮に自化Dがあるので庚からAを飛ばすと疾厄宮の太陽にAが入ります。
祖父の健康問題と、対宮の自化Bがチャンレンしているので女性問題か嫁姑問題が原因です。
実際、嫁姑問題で離婚し、しかしまた復縁し50代で亡くなられたとのこと。
若くして祖父が亡くなったために、この時に先祖代々の土地を手放したそうです。
このような問題(心残りや悲しみなどの思い)が本人と結びついている場合もあり、この占いは先祖供養の大切さを教えてくれているように感じます。
私は出生時間が分かる方は必ず四柱推命と紫微斗数の両方を同時に見て、重要なことは一致点を探してお伝えするようにしています。
今回はすべてのことは書ききれませんが、これからも占術で少しでも役に立つことができ、お客様の人生の道標の一つとなれたらと思います。
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